だいたい不思議な世界は家のどっかから繋がっている
君たちはどう生きるかでは屋敷の敷地内に謎の塔があって、そこが不思議な世界の冒険の始まりになります。
こういうタイプの少年少女の不思議な世界探検物語のタイプを個人的には梨木香歩さんの『裏庭』から、「裏庭系」と呼んでいますが、実際にはこのへんで一番大手有名どころはナルニア国物語の第一巻だと思います。
裏庭系の物語構造←文学に詳しくありません、このタイプの物語構造の名称を教えてください!
このタイプの物語構造を個人的にはこう理解しています、
1.若年の主人公は自宅ではない家屋を訪れ、そこから異世界へ迷い込む。
ナルニア国物語では疎開先の衣装だんす、裏庭では近所の廃洋館の庭、ブレイブストーリーでは廃ビル?の階段、ジブリ版君たちはどう生きるかでは別棟の塔。
2.若年の主人公は心理的な傷を負っていたり、社会との間に摩擦を抱えている。
児童文学ってこういうものなのか?ナルニア国物語やジブリ版君たちはどう生きるかでは戦争の影響は無視できないですね。あとは家族の問題ですね。裏庭、君たちはどう生きるか、ブレイブストーリーはこの系統だと思います。
3.異世界で目的をもって冒険する。だいたい人探し。
先述した心理的な傷や摩擦の解消のためっていうのもあるんですけど、魔法の道具を探すとかではなくてなんか人探しが多い気がします。
ナルニア国物語では姉妹兄弟の一人を探し、裏庭では自分探しですね。ブレイブストーリーはRPG調なのでそういうミッションが物語/世界側から提示されますがそれと一緒に友人を裏で探し、君たちはどう生きるかでは夏子さん探しです。
4.異世界で罪を犯しちゃう。
だって子供なんだもん仕方ないじゃんで済ますことができるのだろうか。
ナルニア国物語はエドマンド氏の裏切りですね。まぁ映画版だと愉快な動物いっぱいナルニア王国のなかで、ティルダ・スウィントンが群を抜いて妖艶で優しいという無敵属性なので仕方ない。裏庭は毒がすごいですね。
許すとか許さないとかそういう問題ではないですね。
5.当初と異なる目的(追加ミッションあるいは目的の終盤での変更)を達成して帰還。
主人公の成長や変化を描くのにはこれが一番なような気がする。
こういう物語タイプってなんて呼ばれているんですか?